企業が映像ライブ配信を取り入れるべき3つの理由

新型コロナウィルスによる感染があっという間に拡大し、2020年4月16日には日本全国に緊急事態宣言が出されました。コンサートやイベント、インバウンドのみならず、経済活動の主役である実店舗での飲食や小売に大打撃を与え、社会のシステムそのものを変革しようとしています。

その中でにわかに注目を集めているものがあります。それが今回紹介する“ライブ配信”です。

“ライブ配信”が新たな可能性を切り拓く

ライブ配信とはいったい何でしょうか。なじみのある言葉で言い換えると“生中継”もしくは“生放送”といったところでしょう。昔からテレビやラジオでは生放送が行われていたので、概念的にはそこまで真新しいものではありません。

ライブ配信は主にパソコンやスマートフォンを使ってインターネット上から動画を配信することを指します。それに対し、アップロードされた動画を好きなタイミングで視聴することをオンデマンド配信といいます。

“ネット上での生放送”。それがライブ配信です。新型コロナウィルスの影響でその存在感が高まりましたが、ライブ配信は以前から注目されていました。その証拠に、ライブ配信サービスを取り扱うプラットフォームが少しずつ増えていたのです。

古くはユーストリームというサービスがありましたし、日本でもニコニコ生放送(ニコニコ動画内のサービス)がよく知られていました。今やフェイスブックやYouTubeの既存メディアのみならず、17LiveやSHOWROOMといったライブ配信に特化したプラットフォームが登場しています。

ライブ配信の3つのメリット

なぜライブ配信サービスが拡大したのでしょうか。そこには配信者にとって大きなメリットがあるからです。今回はいくつかあるメリットの中から3つ紹介しようと思います。それは「一体感」「スピード感」「お得感」というもの。一つずつ深掘りしてみましょう。

配信者と視聴者を結び付ける一体感

これはコンサートや演劇、お笑いライブなどに足を運んだことがある方は共感していただけると思います。録画されたものを視聴するオンデマンド配信の場合、そこにはタイムラグ(時差)が発生しています。さらに録画映像はクオリティを高めるために編集という作業も加えられています。オンデマンドは高品質で安定したコンテンツを視聴してもらえるというメリットがある一方で、“今この瞬間”をたくさんのファンと共有しているという一体感を得ることは難しいといえます。

配信者にとって、ライブは一発勝負。そこでは予想できないトラブルがしばしば起きます。そういったある種の緊張感も配信者とファンを強く結びつけるスパイスになっています。ごまかしのきかない場だからこそ配信者の実力も磨き上げられます。一体感を作り上げるライブ配信にはオンデマンドにないメリットがあるといえます。

タイムリーな情報を配信できるスピード感

仮に配信者が何かしらのアイディアを思いついたとしても、録画して配信するオンデマンドには時差が発生します。とくにタイムリーな話題を扱う場合は、撮ってから世間に後悔する間に、そのトピックが陳腐化してしまう可能性があります。

変化の激しい時代に、この時差は致命的な問題と言えるでしょう。一方、ライブ配信であれば、スマホ1台ですぐに視聴者にコンテンツを届けることができます。

現代の革命家と呼ばれ、日本最大のオンラインサロンを運営するキングコング西野亮廣さんはよく不定期にライブ配信をおこないファンと交流を図っています。思いついたらすぐ行動。このスピード感を実現できるのはライブ配信の大きな強みと言えます。

コストパフォーマンス

ライブ配信のメリットは「一体感」と「スピード感」にあると述べてきました。この強みを掛け合わせると、ファンを生み出すことができます。

テレビしかなかった時代、自分の存在を認知してもらうためには、少ない席を争って切磋琢磨するしか道はありませんでした。そこには運やタイミングといった不確定要素も絡んでいます。実力はあるのに、花開かなかった。そんな不遇の才能も多くあったのではないでしょうか。

しかしながらライブ配信はスピード感をもって何度でもトライすることができます。一体感も醸出できるので人数は少なくても結びつきの強いファンが生まれる可能性もあります。これは配信者にとって大きなチャンスが身近に転がっていることを意味します。

豪華なスタジオも必要ありません。機材もスマホ1台でネット環境さえあればすぐにできます。ファンを作り出すコストが圧倒的に低くなったという意味での“お得感”はライブ配信のメリットと言えるでしょう。

ライブ配信を導入する企業は増え続けている

そのようなメリットを活かしてライブ配信を取り入れる企業も増えてきました。社長の訓示を全国の支所に配信したり、本店でおこなう講演会やセミナーをライブ配信して全国に届けるといったケースが増えているのです。

企業がライブ配信を活用する場合、セキュリティ上のリスクを考慮する必要があったり、機材トラブルなどで配信が中断しないようなシステム構築が重要になります。企業でライブ配信をおこなう際は、自社ですべてを賄おうとせずプロに外注することをおすすめします。ライブ配信は失敗が許されません。

良かれと思って行ったライブ配信で致命的なミスをしてしまっては元も子もありません。ライブ配信のメリットを最大限に発揮するためにも、プロにアウトソースするのは有効な手段になります。

新型コロナウィルスをきっかけにライブ配信はさらに注目されるでしょう。リモートワークが推奨される時代において、自社の業務の中にライブ配信で行えるものがないか探してみるのもいいかもしれません。

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