IR動画のメリットと効果的なコンテンツの作り方

IRとは一言でいうと“投資家との関係づくり”です。株式会社は“株主”“投資家”が企業の取組みに賛同し、資金という形で企業を支えています。

そのため透明性があり期待を抱かせる企業情報の開示、いわゆるIR活動が重要になってくるのです。

そして昨今、IR活動に動画を活用する企業が増えています。

なぜIRに動画が用いられているのか

企業は株主や投資家、アナリストに自社の企業価値を理解して貰うために、IR情報をより深く伝える必要があります。そのために正しい財務状況はもちろん
のこと、商品&サービスの魅力・CSRの取組み、今後の展望・株主還元など、さまざまなことを伝えなければいけません。

これら多くの情報をレポートやスライドショーにまとめるだけでは、いくら力のあるプレゼンターでも十分にPRすることは難しいでしょう。

そこで動画によるIRが注目されているのです。

IR動画のメリットとは

IR動画には主に「ストーリー」「伝達力」「訴求力」という3つのメリットがあります。一つずつ取り上げてみましょう。

ストーリー

投資家や株主と良好な関係を築くために数字や成績など定量的な報告は重要になります。

しかしそれ以上に大切なのは「企業のストーリーに共感してもらうこと」なのです。仮に現在の業績が横ばいだったとしても、その企業が掲げる社会的な役割が意義深いものであれば、投資家や株主はそこに大きな可能性を感じ取ってくれるでしょう。

自社ブランドをより強固なものに作り上げる際には、動画をつかって企業ストーリーを伝えることが重要です。これまで会社がどのような歩みをしてきたの
か、ひとつの商品を開発するのにどれだけの苦労があったのか、企業として何を夢見ているのか。

エモーショナルな部分に訴えかけることで、投資家や株主の共感を得ることができます。文字情報だけでその共感を得るのは難しいでしょう。

伝達力

一度IR動画を制作してしまえば、1回かぎりのイベントだけではなくWEBにも公開することができます。イベント当日に来場できなかった投資家や株主に向けてIRをおこなえるのは企業として大きなメリットがあります。

潜在的なステークホルダーにもPRすることが可能となり、将来的にあなたの会社に投資をしてくれる人物が出てくるかもしれません。動画を用いて日常的に自社の想いを公開しておけば、おもわぬところから新たな関係が生まれることがあります。

再現可能な動画は伝達力という点においても大きな力を発揮します。

訴求力

文字情報と比較して、動画は圧倒的に訴求力が強いのです。映画はその最たる例でしょう。小説と比較しても心に訴えかける力は映画の方が大きいのではないでしょうか。

映像が持つ迫力、想像をかきたてる演出、心を震わせる音楽など、動画には訴求効果を高める手段がたくさん用意されています。

文字情報で企業のヒストリーを知ることができても、そこに実在した人間ドラマまではうかがい知れません。IR動画を用いることでそこで働く人たちのパッションを伝えることができるのです。

これまでに挙げた「ストーリー」「伝達力」「訴求力」という3つのメリットが、株主や投資家から共感を得るためのポイントとなります。企業の想いは、
相手に伝わってこそ意味があります。

文字だけでは伝えられないことを、動画をつかって相手に届けるのです。

IR動画の具体的なコンテンツについて

ではIR動画では具体的にどのようなコンテンツを作ればいいのでしょうか。業態や取り扱う商品によって変わりますが、ここでは汎用性の高いものを紹介し
ます。

まずは「役員・社員紹介」が挙げられるでしょう。商品やサービスそのものよりも、そこで働く「人」を見て判断する投資家もたくさんいます。

結局のところ企業の活動は「人」がおこなうものです。魅力的な人材をPRすることで株主や投資家の心を動かすことができます。

つぎは「現場の雰囲気」を伝えることも大切です。いくら業績が良くても現場の雰囲気が悪ければ将来性は評価されません。オフィスや工場、倉庫の中を動画で紹介することで相手に安心感を与えることができます。

最後に「顧客の声」を紹介することも有効です。

企業は投資家たちと良好な関係を築きたいがために、耳当たりのいいメッセージを伝える傾向にあります。それが独りよがりなPRに終始しないように、実際
にそのサービスを利用している顧客の声も届けましょう。

その際もあまりに脚色されたコメントは敬遠されます。ありのままに自社の魅力について語ってくれる顧客を選びましょう。

ここでオススメしたいのが「話し手とスライドショーを同期させたコンテンツ」です。これは話し手のトーク内容とスライドショーが同期して展開されます。

たとえば「役員・社員紹介」をスピーチする際には、その人物の経歴や実績がスライドに表示されます。「現場の雰囲気」を伝える際には、会社の設立年
や所在地などをスライドが補足してくれます。

「顧客の声」を紹介するときは客層の円グラフや市場の伸び率を棒グラフで説明できます。このように数字やグラフなど「文字やビジュアルが持つ強み」をサポーターにしてスピーチを進めるのです。

「話し手とスライドショーを同期させたコンテンツ」を展開することで、IRの効果がより高まります。

情報量が豊かな動画には多くの可能性が秘められている

いかがでしょうか。IRに動画が活用されるのは必然な気がしませんか?動画には文字情報にはない多くのメリットがあります。

それらをうまく活用できれば、企業価値を最大限に伝えることができ、大きな可能性が拓けるはずです。

株式会社HOOPでも、IR動画制作のご依頼・ご相談を承っておりますので、なんでもお気軽にお問い合わせください。

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