動画を視聴する人たちの目も肥えて、ありきたりな映像で興味を引くことはもはや無理と言ってもいいのではないでしょうか。
もしあなたが仕事で動画を作らなければいけなくなったらどうしますか?何とかして自分で撮影するべきでしょうか?ある程度の経験があれば自力で撮影する
ことも可能ですが、プロの動画制作会社に依頼することも選択肢にいれてください。
当然ですが、素人とプロでは映像のクオリティに圧倒的な差が生まれます。やはり“餅は餅屋”なのです。
かといって動画撮影を依頼する機会はそこまで多くはないでしょう。どういったことに注意すべきなのか分からない方も多いと思います。
そこで今回は動画制作会社に依頼する際のポイントをお伝えします。
映像制作を依頼するときの 3 つの注意点
定食屋さんに入って「なんでもいいから美味しいものを作って!」と丸投げすることはありませんよね。数あるメニュー(選択肢)の中から、自分の意思で決定しているはずです。
動画を作るときもこれと同じ。「なんでもいいから注目される動画をお願いします!」とオファーしてはいけません(もちろん受注した会社は無理矢理にでも撮影できますが、あなたがその仕上がりに満足できる可能性は低いでしょう)。
動画を制作する際には以下 3 つのことを明確にする必要があります。
- メッセージ
- ターゲット
- 予算
それでは一つずつみていきましょう。
メッセージ性のあるコンテンツに仕上げる
これは言わずもがな「この動画で何を伝えたいか」ということです。“テーマ”と言い換えてもいいかもしれません。
「会社の理念を知ってほしい」「生き生きと働く従業員の姿を見てほしい」「顧客の声を届けたい」といったメッセージが必要不可欠です。動画を制作する過程では、アイディアが煮詰るときがあります。
「バズらせたいから有名人を起用しよう」「若者向けに 1 分以内の短い動画にしよう」「風光明媚な場所で撮ろう」といったいろいろなアイディアが出てきます。しかし考えが煮詰まれば煮詰まるほど、近視眼的になってしまい、コンセプトがブレる可能性があります。
仕上がった動画をみて「確かに派手な動画になったけど、何も伝わってこないな…」という状況になりかねません。そうならないためにも「この動画で伝えたいメッセージは何か」ということを明確にしておく必要があります。
ターゲット層を明確にする
これは「だれに伝えたいのか」ということをハッキリさせておくということです。10 代の若者に伝えたいのに冗長で退屈なコンテンツを作っても意味がないし、40 代に向けて設定が突飛な動画を見せても敬遠されるだけです。
年代だけではなく性別でも趣味・嗜好は変わってきます。視聴者をカテゴライズしてそのターゲット層に刺さる手法を選ばなければいけません。
そういった意味でもプロの知見は大いに参考になります。動画制作会社は引き出しの多さがウリなのです。あなたの思いつかないやり方で効果的に視聴者に届けることができます。
予算上限を伝える
ここが一番難しいポイントとなるでしょう。動画を作る際、クオリティを突き詰めていくと予算はどんどん膨らんでいきます。何も決まっていないのに「いくらでできますか?」とお問い合わせいただいても(一定の目安をお伝えるすことは可能ですが)ハッキリと線引きすることは難しいのが実情です。
ハリウッド顔負けの動画を作りたいというのであれば、金額もそれ相応に必要になってきます。大切なことは「予算はこれが上限です」というラインを決めること。
そうすれば動画制作会社も「その中で何ができるのか」という提案が出しやすくなります。どうしても予算が決められないのであれば、制作会社とコミュニケーションを取りながら決定してもいいでしょう。
キャッチボールを繰り返す中で「この金額があれば、自分たちが望む動画が撮影できる」というラインが見えてくるはずです。
制作会社にすべてを丸投げするのではなく、一緒に作り上げていくスタンスが大切なのです。「わたしたちはこんなことがやりたいんだ!」という目標がハッキリしていればいるほど、いいクオリティの動画が仕上がります。
まとめ
「メッセージ」「ターゲット」「予算」を明確にした上で、制作会社に依頼するといいでしょう。分からないことがあれば、気軽に問い合わせしてみてください。
次のブログでは「動画制作のプロセス」についてお伝えしようと思います。
仕事でも私生活でも“パートナー選び”は重要です。どのようなポイントに着目して制作会社を選べばいいのか。そして撮影から納品までの注意点もふまえてまとめようと思います。
動画は身近なコンテンツです。まずはあなたのスマホで身の回りにあるものを題材に動画を撮ってみてください。今日からあなたも映像ディレクター。きっといろんな発見があると思いますよ。