企業がYouTubeチャンネルを活用するメリットは3つ
みなさんのクライアントの中にも YouTube を活用し始めた企業があるのではないでしょうか。
YouTube は今や世界で 10 億人以上が利用する動画のプラットフォー ムです。その始まりは「ホームパーティーの思い出を友人たちに共有したい」という想いから、 アメリカの若者 2 人が 2005 年に立ち上げました。
これからのビジネスシーンでは YouTube の存在がますます大きくなることが予想されます。
結論からお伝えすると、企業が YouTube を活用するメリットは主に 3 つ。
それは「表現の幅が広い」「拡散力が強い」「収益性が高い」という事です。
前提として、YouTube がどれだけ私たちの生活に浸透しているかお伝えします。
地球上の人間が 1 日に YouTube を視聴する時間は 10 億時間を超えたと言われています。
たった 1 日で 10 億時間。毎月、世界中で 19 億人がログインし、日本 だけでも 6,200 万もの人々が利用しているのです。
男子小学生の“将来なりたい職業 ランキング 2019”でも、野球やサッカーなどのスポーツ選手をおさえて YouTuber が堂々の一位に輝きました。
さらにテレビなどのマスメディアで活躍中の アイドルグループや、多くのファンを抱えるアーティストが YouTube にチャンネルを開設し始めています。
2020 年の春からは 5G という新しい通信サービスが 展開され、動画を取り巻く環境はさらに改善されていくことが予想されています。
もはや YouTube を活用しない企業はマーケットからはじかれる。そう言っても 過言ではありません。
次に、YouTube のメリットを一つずつ考察していきましょう。
YouTubeは表現の幅が広い
まず「表現の幅が広い」という点について。
企業が YouTube を使うのは、主に 自社のプロモーション、いわゆる広告としての手段です。
これまではテレビコマ ーシャルが一般的でした。しかし YouTube にはテレビコマーシャルにはない強みがあります。
「時間の制限がない」というメリットです。
テレビCMには15秒か、 長くても30秒という制限がありますが、YouTube は数時間のアップロードも可能です。
実際に企業が中心となって映画やドラマが制作されていて、物語の中で 使われる小道具がその企業の商品だったりしています。
使い勝手が分かりにくい商品 については、プロが用途を教えるレクチャー動画も配信されています。さらに工場の裏側や、製品が出来上がるまでのプロセスを公開する動画も人気が高い。 30 秒のテレビ CM にはできない表現が、YouTube ならできるのです。
YouTubeは拡散力が強い
次に「拡散力が強い」という点について。
iPhone に代表されるスマートフォン の登場や、フェイスブックやツイッターなどの SNS が市民権を得て、私たちの メディアに対する姿勢は大きく変わりました。
情報に対して受け身だった私たちは、 今やスマートフォンの中にあるアプリを使って簡単に発信者になることができます。
受動から能動へ。私たちは視聴者でありながら、発信者でもあるのです。
心を動かされた動画を誰かに教えたくてウズウズした経験があなたにもあると思います。 「シェア」や「リツイート」という言葉は日常会話の中でよく耳にするワードです。
そして私たち は企業からの一方的なメッセージではなく、近しい人たちの口コミに強い共感 を覚えるようになりました。これまで、情報はマスメディアという川上から川下へ 一方的に流れていましたが、今は、水面に石を投げた時に広がる波紋のように情報は広がっていきます。
YouTubeは収益性が高い
最後に「収益性が高い」という点について。
マスメディアからの情報は、不特 定多数に向けて一斉に発信されてきました。そのため、その商品にまったく興味の ない人にも情報が届けられます。
健康食品のコマーシャルを小さな子どもが目にすることもあるし、女性下着の新商品を男子大学生が見ることもあります。
その人に見せたところで意味はない、という問題を放置するしかありませんでした。それに対してYouTube はその企業が狙っているターゲットに向けて広告動画を配信できるのです。
YouTube を視聴していると動画が始まる前に広告が流れてきますが、あれは ランダムに配信されているわけではありません。
年齢・性別・視聴コンテンツの傾向 によって視聴者をカテゴライズし、その人の興味・関心に合わせて広告を配信 しているのです。
さらにリコメンド機能によって関連動画も表示される仕組みもあります。企業は新規顧客にかけるコストを大幅にカットできるので、YouTubeは収益性がとても高いプラット フォームと言えます。
まとめ
これまで見てきたように、YouTube には「表現の幅が広い」「拡散力が強い」「収 益性が高い」という 3 つのメリットがあります。
おもちゃメーカーのタカラトミー の公式チャンネルには 107 万人、ゲームメーカーの任天堂には 138 万人、有名 アーティストを抱えるエイベックスには 517 万人ものチャンネル登録者数がいます。
エイベックスの動画再生回数はなんと81億回。もちろん中小企業にも活路は開かれています。
ある街の小さなお弁当屋さんはお昼になると店内の様子をYouTube でライブ配信しています。せっかくお店に来たのにお目当てのお弁当が売り切れていてガッカリさせられることがなくなり、クレームや万引きも減り、売り上げが 5%もアップしたというのです。
ちょっとしたアイディアですが素晴らしい成果を挙げています。
YouTube には成功の扉が用意されています。ここまで挙げた メリットを念頭に、ぜひあなたも YouTubeを活用してみてはいかがでしょうか。