eラーニングはオンライン上で勉強をすること。
リクルートが配信しているスタディサプリが好例でしょう。パソコンやスマホで、高校・大学受験への対策や小学生向けのサービスなど幅広く展開しています。
超一流講師の授業が日本全国どこにいても受講できるという画期的なアプリです。アクティブラーニングを実現する上で、eラーニングは最も有効な手段と言ってもいいのではないでしょうか。
学生の勉強だけではなくeラーニングは社会人にとっても重要な学びの場となっています。
グロービス経営大学院というオンラインで MBA を取得できる学校や、Udemy(ユーデミー)という学びのプラットフォームも人気があります。
ビジネススキルだけではなく企業の研修もオンライン上で実施する機会が増えており、eラーニングはこれからも浸透していくことが予想されます。
eラーニングのメリットは 「いつでも・どこでも」「だれにでも」「何度でも」
それでは e ラーニングのメリットについて具体的に言及していきましょう。代表的な 3 つのメリットを紹介します。
それは「いつでも・どこでも」「だれにでも」「何度でも」というものです。一つずつ取り上げてみます。
いつでも・どこでも
たとえば塾に通う場合、“時間に間に合わせて”“その場所に”行かなければいけません。しかしオンラインであれば、自分の都合に合わせてどこにいても(ネット環境さえあれば)授業を受けることができます。
「この授業を受けてみたいけど、仕事の都合で参加ができない」「一流講師のレクチャーを受けたいけど、都市部に行く交通費を捻出できない」といった、“移動にかかる時間や金銭的なコスト”を省くことができます。
これはeラーニングの大きなメリットです。
だれにでも
これまで都市部と地方には教育格差が存在していました。優秀な講師は都市部に集中する傾向があり、その質の高い講義を受けられるのはそこに通える生徒だけだったのです。
より良い授業を受けられるかどうかは“くじ引き”の要素があったのです。自分と相性のよくない講師に当たっても、それを解決する術はなく、我慢するしかありません。
学生のときに「今回の担任はハズレだ…」なんて苦い経験をした人も多いのではないでしょうか。
しかしオンラインであれば日本全国(極端にいえば世界中で)だれでも等しく同じ質の教育を受けることができます。自分のお気に入りの講師を選択できるというのは受講者にとって、とても魅力的なメリットといえるでしょう。
何度でも
みなさんにも「ボーッとしていて、先生のレクチャーを聞き逃した」とか「せっかく習ったことを忘れてしまった」といったような経験があるかと思います。
eラーニングであれば、繰り返し再生して学び直せるので、そういったプチトラブルも回避することができます。反復学習することで知識の定着率も変わってくるでしょう。
オンラインならではのリピート学習は e ラーニングの強みとなります。
配信側にもメリットのある“ウィンウィン”な e ラーニング
ここまで挙げたメリットは受講者側の視点でしたが、配信する主催側にも多くの利点があります。
通常、セミナーや研修をする際は席の数が限られており、集客も上限がありました。しかしオンラインであれば、そういった制限は取り払われます。
一気に商圏が拡大することは大きなメリットといえるでしょう。
オンラインであれば一度制作してしまえばそれを繰り返し使うことができるので、講師も同じ話をする必要がありません。オンラインであれば視聴者数などマーケティングに必要な情報も集めることができるので、試行錯誤に必要なPDCAサイクルを回すことが容易になります。
eラーニングはメリット・デメリットを理解することが肝要
もちろん e ラーニングにもデメリットは存在します。たとえばオンラインは受講生のモチベーションによって学習効果に差が出ることや、インターネット環境が整っていないとそもそも授業ができないこと、実技の習得はオンライン上では難しいことなどが挙げられるでしょう。
それでもいま挙げたデメリットを踏まえつつ、リアルな授業と e ラーニングのメリットを組み合わせれば学習効果は飛躍的に高まるといえます。自社の研修や、仕事に必要な知識を得るための教育手段として、e ラーニングは大きな可能性を秘めています。
ご自身のお仕事と e ラーニングとの組み合わせを考えてみると、新しい世界が拓けてくるかもしれません。